人里はなれた谷あい
とりたてて有名なにかがあるのでもなく、ただの人里はなれた風景ですが、
気に入っている場所というものがあります。
駒ヶ根中沢地区の下曽倉の谷あいは、そんなお気に入りの場所。
中沢の中央には分杭峠へいたる主道路が走っていて、この道路からの景観も
すばらしいです。しかし気に入っているのは、この道路と並行して走る沢の反対側の
狭い田舎道です。
次の水彩画の通り、この付近には何にもありません。ところどころに民家の屋根が見えているだけで人通りも少なく、絵を描いていても人の往来を気にする必要はありません。
何もないよさというのでしょうか、ただの風景というのでしょうか。
磁場のようなものがここには貫通していて、風景を描いたらどう?と言われている気がします。
地図での位置は正確ではなくて、だいたいこのあたりということで、ご理解ください。
腰を据えて描いた場所には、目印がありません。